追加画像（杉王　正友）

　徳島県の刀工であった正友の刀をご紹介します。50年近く前に作られた刀で、拵に
収められています。作者はもう故人ですが、吉野川市に住んでいたようです。子供の
正俊も刀工となり、徳島県の無形文化財となっていますから、師である正友の技量も
自ずと知れるというものです。
　この一振りは、よく鍛えられた肌に、美しい匂出来の互の目丁字刃を焼いています。
現代刀、特に居合いなどで使うために作られた刀でこれだけの美しい刃を見ることは
そうそうないと思います。2尺3寸5分の長さで6分の反りの刀身に柄と鍔をつけた重量も
１Kgを少し切っており、使いやすい一振りではないでしょうか。拵の鯉口近くの鞘は
鮫皮を巻いて補強してあるようです。
　かなり魅力的な価格での提供ができました。是非、皆様のお手元にどうぞ。